千葉
目次
大分から千葉へ
前日は、
陽の光が差さないような、
11月、12月特有の
家でこたつで丸くなっていたい天気だったけど、
福岡から、成田に着いたら、
千葉は雨上がりの跡、
暖かい日差しだった。
実家に帰って、
自転車に乗って
西千葉へ向かう予定なんだけど、
あんまりもたもたして夕方になると
また寒くなっちゃうだろうな。
と思って、
成田から、電車、バスと乗り継いで、
故郷の地元のバス停に降り立ち、
道路を渡ってすぐの、
子供の頃、よく遊んだ
「中央公園」でウクレレの
練習をすることにした。
午後2時頃。
この日は小学校は短かったのかな?
子供たちがすでにけっこう遊んでいた。
もちろん、老人も多い。
あんまり、
奇人変人に見られないよう、
でも、場所の広さは
結構ある公園なので
思いっきり(少し遠慮しながら)
発声練習をして、
ヨガみたいなことして、
ウクレレを弾いて、
この日のライブのために
歌っていた。
その間、何度か
子供たちに茶々を入れられたが
適当にいなした。
遠巻きにざわざわしているのを感じつつ、
勇気のある女の子が近づいてきて
「何をしているんですか?」
「練習をしているんだよ」
これで解決。
昼間であることと、
子供の多い公園であること。
そんな雰囲気のおかげか、せいか、
夜中にコソコソ呟くような詩は
誰に聴かせるつもりもないけど
映えなかった。
少年時代な感じの詩ばかり
歌いたい気分になった。
「今日のライブはそんなセットリストで
いこうかな・・・」
そんなことを想っていた。
ちょっと嬉しい出逢い
ひとり、聴き入ってくれて、
感動して、
CDも買ってくれた
おばさん(おばあちゃん)もいた。
「たき火の思い出」を
歌っている時だった。
この曲は、
もうすぐマスタリングして、
まとめてアルバムにしようと・・・もうすぐ
がんばります。
西千葉「平凡」LIVE
そんな僕にとっても
たいへん励みになる出逢いありつつ、
空き家になった実家へ帰り、
自転車に乗って1時間、
西千葉の「平凡」さんへ。
いろいろなタイミングで
ここ数回は、
4〜5人のお客さんが
なんとか来てくれていたけど、
今回は、一人、
常連で来てくれているお客さんと、
店主さん、そして
いつもより早く、仕事を終えて
来てくれた店主の連れ合いさん、
3人だけだった。
もう、
それはそれで
この機会のご縁を
本当に大切に想えるようになったんだなぁ・・
良いことか悪いことかは
わからないけど、
お客さんがいない状態に慣れている。
こんな状態が
ずっと続いていても
僕は
音楽に全てを注ぎ、
機会を有り難く想えるのだから、
幸せな人生だと思います。
雑談を交えながら、
僕自身の詩を歌いました。
この日、練習してた中央公園に
小学生の頃、
ダンボールハウスを作って
住んでいた浮浪者がいた記憶。
同級生たちと
夕暮れまで遊んだ思い出。
朽ちた自動車。
秘密基地。
エロ本。
虐待、いじめ、
いろいろあった。
そして
無邪気だった。
邪気を自覚して
びっくりしたり、
反省したりして、
僕らは成長し、
大人になっていった。
なくなればいいものは、
いつか、なくなるのだろうか?
わからない。
でも、
僕は、
あの日の風景、情景を、
言葉に書き留め、
描くことが出来て、
本当によかったとおもう。
「もじゃお」という、
ふたつの少年時代の出来事を
並べた、
少年時代の思い出の詩です。
おじさんになった「僕」が
公園で「怪しい見知らぬ男」となって
詩を歌って、変な動きをしていた。
あの日、
石を投げつけたような「もじゃお」に
「僕」が、なっていたのかもしれない。
じつは、
この詩のような、
非道いことは
確か、現実では
してなかったと想う。
でも、
こんな「悪い」想いもあって、
だから「いいこと」を
子供心に、
・・・大人になっても
しようとするんだな。
「何をしているんですか?」
って。
みんなが
正直な心で
世界にもっと触れるようになったら、
こんなに混沌として
わかりにくい世界では
なかっただろうな。
でも、うん。
これでいいんだ。
そんなに簡単に
白と黒で出来ていないから
世界は面白いんだよ。
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