平魚泳 Hirasakana Oyogu

YOASOBI「アイドル」を簡単ウクレレで③

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第3回にして、
ようやくYOASOBIさんの「アイドル」を
ウクレレで簡単に弾き方ってみようと思います!

 

ラップ調のAメロ(C調で)

 

まずは最初のAメロです。
オリジナル曲はG#なのですが、
C調。Cメジャースケールで弾いてみようと思います。

 

 

・・・Cだけを弾いていれば歌えます。

 

そして、
本来どんな音のアレンジが加えられているかというと、
Cの和音の中に
ド・・・・・ド#シ♭ド・・・・・ド#シ♭
というメロディが入るんです。

 

 

さらにここでひと工夫の
ウクレレアレンジテクニックなんですが、
4弦からソドミラの基本のCコードのカタチを変え、
2弦の開放弦の「ミ」から、
2弦の3フレット「ソ」を押さえ、
ソドソドとします。


そして、1弦2弦の「ソド」を同時に動かして、
ド・・・・・ド#シ♭ド・・・・・ド#シ♭とすると
メロディがちょっと強烈に出たりします。

 

 

 

「指1本で弾けるウクレレ」で弾いている
「歓喜の歌」などが、この応用テクニックで
使えます。↓

 

 

 

Bメロ 転調の変化を簡単にアレンジ

 

そして、このラップ調のAメロから歌メロパートに入ると、
メジャーコードで歌っていたメロディが
マイナー(短調)のメロディに変化します。

 

長調と短調の違いについては
ググって見つけた外部リンクに託します。

 

原曲ではG#がG#mに変わります。
今回のアレンジキーではCがCmに変わる。ということ。
これは「同種調」という転調のパターンなのですが
じつはこれはかなり高度な転調でして、
短3度高いスケールへ移調する。ってことなのです。

 

ここは丁寧に説明することを放棄します。
いくつかの法則の組み合わせ解釈ってことです。

 

なので、
転調を伴う「同種調」ではなく、
ハ長調をイ短調に変える。
「ド」で始まり、「ド」で終わるメロディを
「ラ」で始まり「ラ」で終わるメロディに。
「平行調」という、転調ではない、
短調への移行をしようと思います。

 

明るい長調のメロディで進む
3コード進行のCFGではなく
それぞれの暗い響きの和音Am,Dm,Em
を使ってメロディが進む
ということです。

 

 

実際のメロディより短3度低いメロディになりますが、
音程的に歌いにくかったら、
上の動画の説明で使っていた「カポタスト」使って、
歌いやすい全体キーを探してみてください。

 

 

オリジナルキーはG#始まりなので
原曲よりもだいぶ低いと思います。
(原曲と同じ高さで歌うならカポ8です。
無茶だろ笑)

 

Bメロ以降のコード進行

 

そしてここから先は
ほぼAm7を弾いていればOK。
アクセントにEm7が出てきて、
ちょっとメロディのニュアンス変わる時に
DmかFが出てきます。
DmでもFでも、ぶっちゃけどっちでも歌えるんだけど、
レを鳴らすかドを鳴らすかで、
メロディに登場する音程をどれほど網羅できるかが
微妙な歌いやすさを左右するので
区別しています。

 

登場するコードはほぼこの4つです。

 

 

イレギュラーなアレンジ①

 

演奏動画の前に、
あと2点だけ、
補足動画を添付しますね。

 

 

サビに入る手前のEm7に
4弦の1フレット押さえるとE7になります。
この半音の変化がニクい演出です。

そして、その後、サビに入ると
また半音転調してキーが上がるのですが、
ここは何の予告も必然性もない唐突な転調なので、
そのまま転調せずに進んで問題ないように
思います。

 

音域を上げることによって、
曲のテンションや、煌びやかさを上げる意図は
アレンジとして理解できますが、
簡単ウクレレで楽に歌うためには
このアレンジは必要ないと感じました。

 

イレギュラーなアレンジ②

 

そして、
サビの終わりに、
また一癖ある乙なアレンジ。

 

素直にAmで終わればいいのに、
Aメジャーで終わる。

 

これをすることによって、
曲の終わりが明るい響きになる。

 

「ふわっ」てしますね♪

 

後半に原曲ではあと1回転調

 

以上で、ひと通りの流れは説明しました。

 

あ!あとその後も1回だけ、
オリジナル曲は転調します。

 

①の序盤にも話しましたが
「誰かに愛されたことも
誰かのことを愛したこともない
そんな私の嘘が
いつか本当になること」
の「ない」で、
また半音転調して上がります。

 

ここも、
何か「飽きさせないため」とか、
ちょっと「おやっ?」とさせるとか、
いろんな意図があるとは思いますが、
スルーして歌っても
かまわないと思います。

 

(あくまで、より簡単に弾いて、
歌ってみたいと思うならね♪)

 

ようやくお手本動画

 

お手本動画は
1回目のサビまでになりますが、
その後の後半も、
基本はここまでやったメロディの繰り返しだと
思うので、
全編通して弾き語りたい方は、
前半を参考に、
後半まで弾き方ってみてください。

 

 

※原曲と同じ出だしの音程で歌うには
このアレンジでは「カポ8」という無茶な
カポタストの使い方になってしまいます。
カポ無しで歌うと音程が低いという方も
カポ4くらいで勘弁してあげてください。

 

次回で最後です

 

最後にあと1ページ、
今回の理解と解釈のために作った
楽譜の添付と、
「カポ8」にしなくても
別のコードフォームで弾けるための
参考資料を添付し、説明したページを書いて
終わりにしようと思います。

 

つづく

 

ウクレレ教室へのご招待

ウクレレ教室

zoomでも行っているウクレレ教室への案内の他、
「指1本で弾けるウクレレ」
「3コードだけで弾いてみるウクレレ」の
弾き方のコツを説明。
10分×12本のウクレレ講座動画のコンテンツ販売へのご案内。
等、ウクレレに興味ある方、見てみてください。

この記事を書いた人

平魚泳

ウクレレ弾いて、タイコ叩いて、笛を吹いて、歌う。詩人。音楽家。言葉の持つ力、音の持つ力を日々確かめています。

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