平魚泳 Hirasakana Oyogu

ハーモニクス(倍音)から和音(コード)を考える

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先日、↑と同じ表紙画像で、

「コード=和音」とはいったいどういうことなのか

という、原理を深掘りした投稿をさせてもらいましたが、
けっきょく、この画像の図の説明には至りませんでした。

 

なので、今回は
この図のことについて話していこうと思います。

 

 

基音、倍音、音色

 

この図は、音の波形を表した図です。

赤の一番大きな波が基音。原音とも言う、
いわゆる一番ベースになる低い音。
これが「聞こえる」と感じる音程になります。

 

この基音の上に、
様々な倍音が響き合って、
「音色」となるわけです。

 

同じ音程で歌っても、
人の声はそれぞれ違うし、
楽器だって、
サックスとトランペットでは
音色が違いますよね?

 

これは、その楽器の響かせ方によって、
含まれる倍音の成分が違うからです。

 

だから、多分、
デジタルで波形の倍音成分をコントロールすれば
サックスの音色を、トランペットのような
音色に変えることも可能だと思います。

 

前回のブログに動画を貼りましたが、
その倍音を意識して、声の響きを
コントロールしたのが「ホーミー」です。

 

それを今回は、
もっと視覚的にわかりやすく、
ウクレレの弦の響きを元に、
説明してみようと思います。

 

 

倍音を体感する

 

先に、図の説明を進めようと思います。

基音が1回揺れる時、
2回揺れる(空気を振動させる)倍音を
2倍音と言います。

 

これは、基音に対して、
1オクターブ上の音として聞こえます。

 

 

次に、
基音が1回揺れる時、
3回揺れる倍音を
3倍音と言います。
図では「」で描いています。

 

これは基音に対して、
(1オクターブ上なんですが)
5度の音程に相当する音として聞こえます。

「ド」が基音だったら、「ソ」に相当します。
「ソ」が基音だったら、「レ」です。
「ラ」が基音だったら、「ミ」です。

 

 

さらにその次に、
基音が1回揺れる時、
4回揺れる倍音を
4倍音と言います。

 

これは基音に対して、
2オクターブ上の音として聞こえます。

 

 

さらにさらにその次に、
基音が1回揺れる時、
5回揺れる倍音を
5倍音と言います。
図では「」で描いています。

 

これは基音に対して
(2オクターブ上の)
3度の音程に相当する音として響きます。

 

「ド」が基音だったら、「ミ」に相当します。
「ソ」が基音だったら、「シ」です。
「ラ」が基音だったら、「ド#」です。

 

 

以上のことを踏まえ、こちらをご覧ください。

 

 

動画の字幕では言い切れなかった補足説明を・・・。

 

ウクレレでもギターでも、
弦楽器は、弦の震える長さで音程を調整します。
(あと張りの強さでもね)
開放弦は、ブリッジからナットまでの距離の
橋渡しした音が鳴るということです。

 

この距離が一揺れする時、
2倍音は2回、
3倍音は3回、
4倍音は4回、5倍音は5回、6倍音は6回、
空気を振動させて、
僕らの鼓膜を揺らして、
音として感知している。

 

ということです♪。

 

そして、
今説明した「ド」に対しての「ミ」も「ソ」も、
自然倍音の「純正律」上での音程なので、
現代、僕らが「音楽」で使っている
「平均律」の音程とは
若干違います。

 

どのくらい差異があるかというと、
ググって調べたこちらのサイトに
表も、説明も書いてあったので、
こちらも参考にされると好いかと思います。

 

 

 

ご案内

 

 

とりあえず、
3コードの説明からの
発展というより
原理を深掘りするようなブログを
2回書きましたが、
ここらへんで終えようと思います。

 

またタイミングを見て、
音楽理論的な記事も書いていこうとは
想っていますが、
なにぶんにも言語化してまとめるのが苦手。
いつも徒然な文章になってしまいます。

 

音楽とは関係ない、
本音の思想的なことはnoteで書いています。

 

この記事の2年前に製作した
「夢が広がるウクレレ講座」も
コンテンツ販売しております。

 

そして、zoomでのウクレレ教室や、
自身のライブツアーでも
機会があれば「指1本で弾けるウクレレワークショップ」
なども混ぜ込んで、やっております。

 

どうぞよろしくお願いします。

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「指1本で弾けるウクレレ」
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等、ウクレレに興味ある方、見てみてください。

この記事を書いた人

平魚泳

ウクレレ弾いて、タイコ叩いて、笛を吹いて、歌う。詩人。音楽家。言葉の持つ力、音の持つ力を日々確かめています。

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