平魚泳 Hirasakana Oyogu

23.05.19 横浜の路上へ

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05.16は西千葉でLive

2023.05.16に
千葉へ帰り、
また平凡さんで
ウクレレライブをさせてもらう日を
楽しみに
練習や、ライブ配信などをして
準備を整えている僕ですが、

じつは、
もうひとつ、心密かに
楽しみにしている予定があります。

 

横浜へ行くことです♪

 

青春の横浜LIFE♪

 

僕は、18歳に
高校を卒業し、
進学も就職もしないで
実家にいるのはマズい。

 

千葉の実家には
「なかなか帰れないくらいの距離・・・
そうだ、横浜に住もう!」
と決断し、
18〜22歳の青春時代を
横浜で過ごしました。

 

JR横浜駅から
徒歩15分。
風呂無しのアパート。
四畳半。家賃3万。
歩いて10分の所に、
当時は3軒、
銭湯があった。
2日間は
ガスコンロで部屋を暖め、
勢いつけて
台所で全身を洗った。

 

地下鉄サリン事件があった
数日後のハタチの誕生日、
夕方にバイトの面接から帰って
アパートのドアを開けると、
部屋中煙だらけ・・・。

 

「やられた!」
と思った。
「誰に?」
と思った。

 

勇気をふり絞って
もう一度ドアを開けると、
布団を干す場所もない、
陽の当たらない部屋で、
ちゃぶ台と電気ストーブで
底上げ部屋干ししていた毎日の
少し春めいて来た3月、
電気ストーブのスイッチを切り忘れ、
布団から煙が・・・。

 

煙で死にそうになりながらも、
自分の責任に背筋が凍り、
必死でフライパンで鎮火。

 

燻る布団をじっと見つめる
ハタチの誕生日。

 

でも、
夜の8時くらいになったら、
布団を切り刻み、鎮火を確認。
ゴミ袋に入れて、
集積所に5往復くらいした後、
その日も
ギターを抱えて
駅前に歌いに行った。

 

 

そんな青春の日々を過ごした横浜へ、
懐かしがれる、
若き日々を「自分」と感じていられるうちに、
もう一度、
横浜駅の路上で
佇みたいと、ずっと想っていました。

 

千葉とは違って、
縁もゆかりも無くなってしまった横浜。

 

敢えて行かねば、
行く機会も無いのでしょう。

 

5/19(金)に
横浜駅近くのホテルを予約しました。

 

5/19(金)は、
横浜駅前の
路上で歌おうと想っています。

 

住んでいたアパートの前も歩いてみたいな。

 

3つあった銭湯も、
どれも無くなって
マンションが建ってるって
風の噂で聞いたけど、
まだ残っていたら行きたいな。

 

天王町の方まで歩きたいな・・・

 

そんなに出来るわけないか・・・

 

居たときも、すでに何十年も
工事を続けていた横浜駅。
もう終わったのかな?

 

夜の、
終電の終わった横浜駅は
行き場のない人たちが、
どこからともなく現れ、
・・・僕は
彼らに癒されていたのかもしれない。

 

あの・・・

ゴミの塊のようになって
たたずんでいたおばちゃんは
もういないだろうな。

 

過去の面影を追いながら、
今、行こうと想います。

 

今、たどり着くところ

 

あの日、
行き場を失った人たちを眺めていた僕・・・
僕は、遠くへ行き、
どこかに辿り着いたのだろうか?

 

遠く、歳を重ね、
大分の山村に辿り着き、
けっきょく、
懐古の気持ちだとしても
数十年後の横浜に降り立ち、
僕はその、
行き場を失った
当事者になるのか、
観察者になるのか・・・

 

わからない。

 

そういえば
若き日も、
そんなことを想ったことがある。

 

この街に立ち、
彼らを眺め、
僕は彼らとは違うのか?
それとも、
もしかしたら
同じ、街の一部なんじゃないのだろうか?

 

僕も彼らと
同じなんじゃないだろうか?

 

今、共に、同じ時代に、
それぞれの地で
生きているみなさん、
僕らの違いは何ですか?

 

「僕ら」とは、
どこからどこまでの範囲で、
「僕ら」とは違う人とは
どんな人たちですか?

 

それをそうだと認知する
あなたは誰ですか?

 

人生って
何なんだろうね?・・・

この記事を書いた人

平魚泳

ウクレレ弾いて、タイコ叩いて、笛を吹いて、歌う。詩人。音楽家。言葉の持つ力、音の持つ力を日々確かめています。

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