平魚泳 Hirasakana Oyogu

晩秋の昨今、聴きたくなる3曲。

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めっきり寒くなりました。

こちら大分、耶馬溪は
紅葉が見頃となっています。

 

 

こんな日々に
冴える3曲を紹介しようと思います。

 

 

逃亡者

 

 

いろいろとあった
夏の日々も、
すっかり影を潜め、
めっきり寒くなった。

 

この逃亡の日々は、
どこまで続くのか・・・。

 

誰か道連れ連れて
車で走り続けてる。

 

逃亡者の唄です。

相棒がいてよかったね。

 

・・・・でも、その相棒って
本当にいたのかな?

 

そんな氣持ちで聴いてみると
ゾっとします。

 

そもそも、
この詩の主人公は誰なのか?

 

「本当の存在」って
何なんだろう?

 

*************

 

以前書いたnoteも
よかったら読んでください。

 

 

 

 

淡々と日々を「勤務」で暮らす「私」に
突然現れた「鬼」という存在。

 

地方都市で暮らしてる感じ。

 

「鬼」とは何なんだろう?
と、語るたびに考えさせられます。
「鬼」を「神」と言い換えても
通じるんじゃないか?
なんて考えたりもします。

 

2011年の3.11以降だからこそ
想い描き創り出された想い。
なんじゃないかと思い、
「現実」の危うさを感じたりもします。

 

2022年、あれから11年も経った・・・。
そろそろ
みんな「鬼」の掌に乗ったのかな?(笑)

 

 

 

たき火の思い出

 

 

それまで
「寂しい」だの「苦しい」だの、
ネガティヴな情緒ばかり描いていた僕が、
幸せな風景の詩を
創り出そうと
初めて想い描いた18年ほど前。

 

こんな情景の詩になりました。

18年前、
僕も若く、家を出て、
両親も元気でした。

 

今・・・思う。

 

この情景は、
本当の日々だっのか?
僕の幸せは
両親にとっての幸せに
足り得たのか?とか
考えさせられます。

 

そして、
これは僕の人生なんだな・・・と。

 

父は青森の
炭焼きで生計を立てた
文盲の祖父の三男として育ち、
田舎から上京して、
都会的な暮らしを求め、
科学の発展を賞賛しながら、
小さな家と家庭を持ち、
偶然にも家の隣に空き地があって
畑を趣味として
定年まで
当時の主要産業である
「鉄工」の仕事を遂げた
昭和のサラリーマンの庶民です。

 

そして、僕は
父のサラリー仕事のことは何も知らず、
ただ、父の畑仕事に顔を出すのが好きでした。

 

夕暮れにたき火する父の上着の匂いが好きでした。

 

隣の松林がつぶされ、
家や、駐車場が出来ました。

2000年頃には
たき火(野焼き)が
法律で犯罪にされてしまいました。

 

苦情が来るようになりました。

 

父は畑へ行かなくなりました。

 

数年の月日・・・
認知症になりました。

 

直ちに人体に影響は
なかったようですけどね(笑)。

 

僕は今、
この詩のような田舎で、
「父」となり、暮らしています。

 

息子が
子どもの頃の僕のような感性で
人生を歩むかどうかなんて
全くわかりません。

 

ただ、リアルに山火事に注意しながら、
家の横で、夏の枯れ草をたき火していると・・・。

 

「こんな詩を創った僕だから
今、ここに居るんだな・・・」

 

と、僕の唯一の命が
青空に吸い込まれてゆく
感じがするのです。

 

 

まとめ

 

以上、晩秋の3曲、
聴いてくれたら嬉しいです。

 

これは「僕の人生」なんだ。
そんな想いをかみしめています。

 

そしてこれが
「僕らの時代の詩」。

 

そうだと想うし、
そうなればいいな。
と、夢見ているのです。

 

違う感性の人が、
僕以外の人の数だけいて、
そんなすべての違う人生が、
今、綾なしあって
ここに在る。

 

世はこの先どうなって、
僕らどうしていくんでしょうね♪

 

 

2023年12月完成音源6曲「暮らし、暮れゆく暮らし」

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寒い時こそ「暖かい」と感じる。
何度も日が暮れて
くりかえし暮らす
僕らの暮らしを描いた6曲です。

2023年2月完成音源6曲「なおゆきくん」

ストリーミングリンク

「なおゆき」平魚泳の本名。
私的で個人的な心の情景、
センシティヴな想いを
詩や語りで綴りました。

2022年6月完成音源6曲「気の持ちようで」

ストリーミングリンク

歌って現れる、
心を通して眺める「現実」。
そんな意識で紡いだ詩を
ウクレレの音色と共に。

この記事を書いた人

平魚泳

ウクレレ弾いて、タイコ叩いて、笛を吹いて、歌う。詩人。音楽家。言葉の持つ力、音の持つ力を日々確かめています。

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